五十肩に罹ると、肩周りの痛みが症状として現れます。そして二番目に現れる症状が、肩関節が関わる動作が制限されること、つまり肩の可動域の制限です。
これらは五十肩とは切っても切り離せない症状です。五十肩のこの2つの症状は、同時に治療をすることが難しい関係を持っています。痛みを緩和させるためには安静が大切ですが、安静にしていると、可動域を復帰させるための運動、ストレッチなどができなくなります。
つまり、可動域を復帰させるために運動をしたくても、痛みがあれば運動によって痛みを増強させてしまう可能性が高くなります。
まず五十肩の痛みが大きい場合は安静にしておいて痛みを我慢し、それが解消されてきてから運動をしなければなりません。痛みが継続的でなくなったらたとえまだ急性期でも運動を取り入れることを勧められる場合も多いようです。
五十肩の痛みが大きい場合は、病院で安静にしながら消炎鎮痛剤を投与したり、注射を打ったりします。多く用いると消炎鎮痛剤は胃腸障害などを起こす可能性もあるため、座薬として処方されるケースも多くあります。
あるいは鎮痛剤を使用したシップなどでも効果があります。あまりに痛みがひどい、という場合はブロック注射を用いることもあります。
ブロック注射は痛みのある部分の神経に直接麻酔薬を注入し、痛みの伝達をブロックすることができますが、技術がしっかりした医師に打ってもらわないと、的を外す危険も充分に考えられますので、医師の選択も必要です。
可動域の復帰については、運動を用いますが、特に慢性期では癒着も大きくなってきますので、毎日継続させることが大切です。体操のメインは肩関節の運動です。
五十肩は症状によっては動作させるポイントもわずかに違う場合がありますので、病院でアドバイスを受けることも大切です。患者さんのほうから用いやすい体操法を提示して、それが有効かどうかなどを確認することも可能です。五十肩はこのように投薬と運動が基本になります。
